腎臓内科
腎臓内科

腎臓科では、健診や学校検尿などの尿検査で血尿や蛋白尿を指摘されたお子さまの他、胎児期から先天性腎尿路奇形(水腎症など)を疑われているお子さまから成人に移行する時期の患者さんまで、さまざまなきっかけで腎臓の病気を発見されたすべての患者さんを対象としています。
尿路の感染症、溶連菌感染後急性糸球体腎炎などの急性腎炎、IgA血管炎罹患後のフォロー、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群など、幅広い腎尿路疾患を対象に診療を行っています。
日常的に起こりやすい症状でも、詳細な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。上記のような症状があれば、放置せずにお気軽にご相談ください。
学校検尿で血尿や蛋白尿を指摘された場合、必ずしも重篤な疾患があるとは限りませんが、腎臓の異常が隠れている可能性もあります。尿検査に加え、当院では超音波検査で詳しい検査が可能です。早めにご相談いただくことで、必要な対応を適切に判断します。
血尿とは、尿に血液が混じる状態を指し、見た目で赤くわかる「肉眼的血尿」と、検査でのみ確認される「顕微鏡的血尿」に分けられます。原因としては、腎炎、尿路結石、腫瘍の病気などさまざまなものが考えられます。一時的なこともありますが、繰り返す場合や原因が不明な場合には、超音波検査などの画像検査を含めた評価が必要です。
蛋白尿は、本来は尿中にほとんど含まれない蛋白が検出される状態で、腎臓の働きに異常がある可能性を示します。体位性蛋白尿、腎炎、そして急性・慢性の腎臓病などの可能性も考えられます。一定期間・一定量の蛋白尿が出続けるときは、追加の検査・治療が必要なことがございます。必要に応じて、診断と重症度を明確にするべく腎生検(近隣施設にご紹介)が必要なことがございます。そのためにも、定期的な検査と慎重な経過観察が必要です。
水腎症とは、尿の流れが何らかの原因で滞り、腎臓に尿がたまって腫れた状態を指します。尿路感染症や尿管の狭窄などが原因となることがあります。軽度の場合は自覚症状がないこともありますが、進行すると腎機能に影響を及ぼす可能性があります。超音波検査などで定期的に評価し、原因に応じた対応を行います。
慢性糸球体腎炎とは、腎臓の中で血液をろ過する「糸球体」に炎症が起こり、尿蛋白や尿潜血が長期間続く病気です。小児では、学校検尿で尿蛋白や尿潜血を指摘され、受診につながることが少なくありません。代表的な病気に「IgA腎症」があります。IgA腎症では、免疫に関係するIgAというタンパクが糸球体に沈着し、炎症を起こすことで、血尿や蛋白尿がみられます。多くは自覚症状が乏しいため、尿検査で初めて見つかることがあります。
注意が必要なサインとして、かぜや発熱の際に、ウーロン茶色やコーラ色の尿が出ることがあります。これは肉眼的血尿と呼ばれ、腎炎の症状としてみられることがあります。慢性糸球体腎炎は、早期に発見し、尿検査や血液検査、血圧測定などで継続的に経過をみることが大切です。必要に応じて、総合病院や小児腎臓専門施設と連携して診療します。
学校検尿で「尿蛋白」「尿潜血」を指摘された場合や、尿の色が気になる場合は、お気軽にご相談ください。
尿路感染症とは、腎臓、尿管、膀胱、尿道など、尿の通り道に細菌が感染する病気です。小児では、大腸菌などの細菌が原因となることが多く、乳幼児では症状が分かりにくい場合があります。
感染が膀胱にとどまる場合を膀胱炎、腎臓まで炎症が及ぶ場合を腎盂腎炎と呼びます。腎盂腎炎では、38℃以上の発熱、機嫌不良、嘔吐、食欲低下、腹痛、腰や背中の痛みなどがみられます。乳児では、発熱だけで見つかることもあります。尿路感染症は、抗菌薬による治療が必要です。腎盂腎炎では、治療開始後2〜3日で解熱することが多いですが、年齢や全身状態によっては点滴や入院治療が必要になることもあります。
また、尿路感染症を繰り返す場合や乳幼児の腎盂腎炎では、膀胱尿管逆流症など、尿の流れに関係する病気が隠れていることがあります。そのため、必要に応じて尿検査、血液検査、超音波検査などで評価します。原因の分からない発熱が続く場合、排尿時の痛み、尿のにおいが強い、尿が濁る、腹痛や腰痛がある場合は、尿路感染症の可能性があります。早めにご相談ください。
